3ヶ月で6倍の急騰。
2017年4月17日の初動日終値634円から7月20日には3760円。
初動と材料
初動:4月17日
材料:特段材料無し。ゲーム関連人気に乗るも需給相場
enish<3667>がストップ高でカイ気配に張り付く人気となっている。同社はスマートフォン向けゲームを手掛け、直近のゲーム関連株人気に乗っている。市場では「直接的な材料は出ていないもようだが、乙女ゲーム関連として投機資金の注目度は高く、時価総額が50億円強の小型株で値動きの速さに着目したデイトレの物色ターゲットとなっている」(国内大手ネット証券)という。業績低迷が続き機関投資家が保有していないことも戻り売り圧力の乏しさにつながっている。ただ、空売りを誘いながら踏み上げる需給先行の相場であることは否めない。「店内の動向を見る限り、超短期筋による回転売買が実態」(同)としており、反動安のリスクも指摘されている。
第二波:6月1日
材料:東証が信用規制解除
5月31日、東証が1日売買分からenish <3667> に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を70%以上[うち現金40%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料。
日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。株価は年初来高値を更新した。
第三波:6月26日
材料:欅坂46初公式ゲームアプリ制作決定
enish<3667>がカイ気配スタートとなっている。この日の寄り前に、アイドルグループ「欅坂46」初となる公式ゲームアプリ「欅のキセキ」の制作を決定し、17年内に配信を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。
「欅坂46」は、秋元康氏が総合プロデュースし、「乃木坂46」に続く「坂道シリーズ」第2弾として、15年8月21日に結成されたアイドルグループ。なお、同ゲームアプリの詳細については、後日発表するとしている。
ツイッターでの煽り
倍々銘柄のパナ、ウルフ村田といった有名アカウントが秋元康銘柄としてツイッターで買い煽り。
ファンダメンタルズ
【特色】ソーシャルアプリの企画・開発・運営会社。経営シミュレーションゲームが柱。女性向けに強い
【単独事業】ソーシャルアプリ100 <16・12>
【水面下】ブラウザゲームの主力2タイトルは根強く堅調。育成中のファッションレンタルは後半から寄与見込むが、スマホゲームで好調な前期リリースタイトルの大規模アップデートあり広告宣伝費重い。
【ゲーム周辺】女性向け軸に3年後メドにゲーム以外の売上構成約2割へ。今上期に新規の非ゲーム事業発表予定。月額課金の婚活アプリ4月投入。継続前提に重要事象。
PSR:0.9倍
17年12月期売上高予測51億円に対して、初動時の時価総額49億円と割安水準。
チャート推移
初動時
初動から高値圏で8日間もみ合い一段高してさらに3週間ほどもみ合い。
上昇開始
6月25日にゲームアプリ配信を発表すると2日連続S高。
7月24日にゲーム内容を発表してみると、ただのパズルゲームだったこともあり、失望感から売られて、2週間ほどで最高値から半値近くまで下落。