貸株という言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、実際に貸株サービスを利用している方はどれくらいいるでしょうか。
私の場合は購入した株で貸株料率の高い銘柄は貸株に入れていて、貸株金利だけで通算10万円を超えています。
貸株とは株式を貸して金利を貰えるサービス
貸株とは自分が持っている現物の株式を証券会社に貸すことで、その見返りとして金利(貸株料)を貰えます。
証券会社は借りた株を機関投資家などに貸し出して金利を得ます。機関投資家はその借りた株を空売りして利益を得ようとします。
こちらはSBI証券の貸株対象銘柄の貸株料率TOP10で、なんと年利10%超の銘柄も3社あります。(2018年10月22日)
貸株に入れている時でも特に返却の手続きなどなく自由に売却することができるので、売り時を逃してしまうということもありません。
貸株のメリットは金利収入
金利がもらえる
言うまでもなく貸株のメリットは金利がもらえることです。
その支払いも配当のように年1~2回で、権利確定日から2~3ケ月後ではなく、毎日権利確定の月1回支払いです。
もし今現在保有している銘柄がボーナス金利適用されている場合は迷わず貸株に入れていいと思います。
高い金利を狙える
通常の貸株金利は0.1%程度ですが、上で紹介したようなボーナス金利に指定されている銘柄は1%~20%くらいの貸株料を貰える場合もあります。
そのボーナス金利の多くは新興市場の銘柄や、短期間で大きく上げて割高になっている銘柄です。
貸株料率年利7%超え銘柄のチャート&割高度チェック【2018年10月】
握力が強くなる
意外と見落とされがちなメリットですが、貸株に入れているとなかなか株価が上昇しなくても、日々の貸株金利があるおかげで保有するインセンティブが働きます。
私の場合は株価上昇で100万円以上値上がり益を取れたハイアス・アンド・カンパニーで、別途貸株金利36,000円ほど得ることができました。
これはハイアス・アンド・カンパニーの全売買履歴ですが、1年以上保有している間ほとんどの期間2~3%の貸株料が入ってきていました。
貸株料率が高いからといって空売りで株価が下がるというわけではないということをご理解いただけると思います。
貸株のデメリットは少ない
証券会社が倒産した時に返ってこない
これはめったに起こることではなく、さほど神経質になる必要はありませんが、株を貸している証券会社が倒産してしまった場合は貸した株が返ってきません。
貸株中は株の名義が顧客から証券会社に移っているので、投資者保護基金の対象にならないのです。
長期保有のメリットを受けられない
保有期間によって優待内容が変わる銘柄を保有している場合は注意が必要です。
前項でも説明しましたが、貸株中の名義は証券会社に移っているので、貸株に入れている間に臨時株主総会などで株主名簿を作りなおした場合は、そこに名前が載らずに継続保有とみなされない可能性があります。
貸株投資法で買うタイミングは底値ヨコヨコか暴落時
私の場合は底値でヨコヨコしている時や、一時的に大きく下げた時に買います。
そしてそもそも欲しい銘柄を買います。
なかなか株価が上がらなくても、日々貸株料が入ってくるので精神的に落ち着きます。
貸株投資法の注意点
貸株料率が高いからという理由で買わないこと、損切りポイントを明確にしておくことです。
こちらは貸株料率が高くて有名なJIG-SAWで、ここ数年ずっと10%を超えていますが、株価は見ての通りで、ヨコヨコかと思われた6000円台からまだ50%以上下がっています。
こんなに下がってしまってはいくら貸株料率が高くても損益はマイナスになってしまいます。
貸株料率が高いということはそれだけ貸株の需要がある=空売りしたい人(機関投資家)が多いということです。
一般的に機関投資家は個人投資家よりも詳しい企業の情報を握っていて、その業績や株価の先行きについて推測する能力が高いです。
その機関投資家が空売りしているということを頭の片隅に入れておきましょう。
貸株金利の高い証券会社はSBI、楽天、GMO
以下の3社は貸株取り扱い銘柄も多く、貸株料率も高いです。
この3社は手数料も安いので口座を作っておいて損は無いです。
SBI証券
SBI証券は貸株金利1%以上の銘柄が300以上、3%以上の銘柄が70以上あります。
楽天証券
貸株金利1%以上の銘柄が450以上、3%以上の銘柄が80以上あります。
GMOクリック証券
貸株金利1%以上の銘柄が550以上、3%以上の銘柄が30以上あります。