乗れなかった高騰銘柄シリーズ第二弾です。

ここでは「あぁ、この会社良いって分かってたのに株買ってなかった…」という銘柄を、なぜ乗れなかったのかという反省も込めて分析しています。

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セリアとは

100円ショップ「Seria」を運営する会社です。

岐阜県に本社があり、2017年3月時点で1,424店舗(直営:1,369店舗 FC:55店舗)の店舗を構える業界大手です。

【特色】100円ショップ2位。東海地盤に全国展開。POSシステムを積極活用。高効率運営に定評

【単独事業】雑貨97、菓子食品3、他0 <17・3>

【増 配】100円ショップは商業施設中心に積極出店継続、純増数は前期並み100店前後の見込み。東海以外での認知度上昇や新商品導入で既存店が好調に客数増やす。物流拠点新設や出店コスト増を吸収。会社計画は保守的。最高純益に弾み。増配。

【物 流】3拠点体制が本格始動、配送アルゴリズム最適化に注力。販売期間の調整などハロウィン等行事需要取り込み強化。

【業種】 他消費財小売り 時価総額順位 5/118社

【比較会社】2698 キャンドゥ,2735 ワッツ,7647 音通

【従業員】<17.6> 428名(38.1歳)[年]615万円

セリアの競争優位性

POSシステムによる需要予測

2004年に業界で一番早く「POSシステム」を導入。

導入する時には、同業者から「全部100円なのにPOSなんか要るのか?」とバカにされたそうです。

そしてそのPOSの売上データを発注に活かす「発注支援システム」を開発。

セリアの商品はすべて100円(Daisoは300円の商品もある)なので、売れている理由が明確に商品の需要であることから、かなり精度の高い需要予測と発注作業の簡素化を実現しました。

ちなみにセリアの商品は全て原価が100円未満で、赤字商品は一つも無いそうです。

ブランディング

「Color the days 日常を彩る」をブランドコンセプトに、暗くて雑然とした100円ショップのイメージを180度変えました。

店内は明るく整理整頓されていて、通路や余白のスペースも多くとってあります。

看板や広告、店内デザインに細かいレギュレーションが定められて、おしゃれで女性にも入りやすいようになっています。

当時はロードサイドの店舗が多かったのですが、ブランディングを始めてからショッピングモールなどへの出店が増えています。

ちなみにこの時も「100円ショップでブランドとか必要?」とバカにされたそうです。

旧店舗デザイン

セリア 店舗デザイン

新店舗デザイン

セリア 店舗デザイン

セリアの業績推移

私が初めてセリアを知った当時は店舗数900、売上高700億円くらいだったと記憶していますが、増収増益を続け1400店舗、1453億円の売上を計上するようになっています。

セリア 業績推移

セリアの株価推移

実は新卒で入社した会社の営業時代にこのセリアさんを担当していました。

その時にセリアの強みやそれを構築するストーリーなんかもお聞きして、「すごい会社だな、伸びるだろうな」と思っていたのですが、当時は株式投資のカの字も知らず株を買うという発想が無かったです。

そして私が株式投資を始めた2015年8月には株価が70倍くらいになっていて、「もう割高かな」と投資する判断をしませんでした。

セリア 株価チャート 推移

しかしそれからも増収増益を続け、2017年12月時点で株価は2.4倍に上昇しています。

まとめ

株価が何十倍にも上昇する銘柄は、「もう割高だな」と言われる高い所からさらに上昇します。

ビットコインが10万円の時にバブルだと言われ、30万円の時にもバブルだと言われ、現在200万円を超えているようなそんな感覚です。

「もうすでに〇倍になってるから…」という理由で購入を見送るのは機会損失になると思い知らされました。

後から「分かってたのにな~」と言っても1円にもなりません。

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