株式投資を初めてからずっとやっていることの一つに損益記録があります。
証券口座でも売買履歴はすべて見られるのですが、それだけでは管理する項目が少なすぎて振り返りができないので、エクセルで全銘柄全売買を記録しています。
投資記録はトレード上達の第一歩
いつ、どのような想定で、どんなチャートパターンで売買したのか、その結果どうだったのか、ルールは守れたのか、などなど、自分の腕を上げていくためには投資・トレードを振り返って総括する必要があります。
証券口座の売買日、売買価格、損益だけでは、後から見返した時にその時の状況を思い出すことができません。
投資を始めてから1000回以上売買していますが、自分の投資記録を付けていると、2年前の売買でも昨日のことのように思い出せます。
売買記録を付けることで着実に投資、トレードの腕は上がります。
それは、成功や失敗を振り返って、自分の得意なパターン苦手なパターンを見つけ出し次の売買を改善していくことができるからです。
更に、記録を付けることは少し面倒なので、「これはなんて記録しようか?」と迷うような根拠の無い売買を減らすことができます。
投資記録の項目例
こんな感じの表で管理しています。
銘柄コードと銘柄
これはそのままコードと銘柄名。
保有状況
「保有中」「決済済」
売買日
買いか売りか、そのポジションを取った日。
売買種別
「買い」「売り」
売買価格
買った価格、空売りした価格。
売買株数
ポジションを取った株数。
買い増しした場合は別トレードとして別に記録する。
売買金額
株価 × 売買株数
手数料
売買手数料。
信用→現引きの場合は信用金利も含む。
ちなみに手数料って意外とバカにできなくて、記録を付けて計算してみると儲かった金額の10%くらい手数料を支払っていて、いかに無駄な売買を減らすことが重要かを教えてくれます。
決済日
利確か損切りでそのポジションを閉じた日。
決済価格
決済した価格。
手数料
決済時にかかった手数料。
配当
保有期間中に配当があった場合はその金額。
最終損益
売買差額、手数料、配当をすべて含んだ最終的な損益。
(決済価格 - 売買価格) × 売買株数 - 手数料 + 配当
※空売りの場合は(売買価格 - 決済価格)。IF関数で売買種別を条件にしておく。
最終損益率
最終損益 ÷ 売買価格
評価
〇 △ ×
その投資・トレードが良かったのか悪かったのか。
利益が出たら良い、損したら悪いではなく、ルールを守れたのか、最初の想定は正しかったのか、といったプロセスを評価する。
想定スパン
「デイトレ」「短期」「中期」「長期」
ポジションを取った時に想定していたスパン。
チャートパターン・状況
ポジションを取った時のチャートパターンや状況。
保有日数
DAYS関数で計算。決済した後に反映。
利食いポイント
ポジションを取った時に想定した利食いポイント。
損切りポイント
ポジションを取った時に想定した損切りポイント。
想定利益
想定した利食いポイントでいくらの利益がでるか。
(利食いポイント - 売買価格) × 売買株数
IF関数で売買種別を条件にしておく。
想定損失
想定した損切りポイントでいくらの損失がでるか。
(損切りポイント - 売買価格) × 売買株数
IF関数で売買種別を条件にしておく。
振り返り
一言でよい。
「エントリーポイントが遅い」「スケベリバ取りしてしまった」「損切りポイントを守れなかった」など、特に評価の悪い投資・トレードについて反省を記録しておく。
投資記録を活用すると得意パターン、苦手パターンが分かる
投資記録を付けていると、自分の得意パターン苦手パターンを見つけることができます。
短期トレードが得意な人もいれば長期投資が得意な人もいるように、投資・トレードは個々人の性格や指向性によって大きな差が出ます。
ピボットテーブルで集計したい項目を選んで表を作成するとこんな感じで銘柄や売買種別、エントリーポイント別の損益が見られます。
これを見ると空売り、デイトレ、短期では通算マイナスで、買いの中長期で利益を上げていることが分かります。
自分が負けやすい投資・トレードはせず、勝てるパターンだけで売買し、同じ失敗を繰り返さないようにすれば、少しずつでも資産は増えていきます。
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