株式投資で空売りは勝てない(期待値が低い)と考える5つの理由 でも書きましたが、TOM個人的には勝ちにくいと思っているので空売りはあまりやりません。
しかし相場の格言に「上げ100日、下げ3日」という言葉があるように、下げる時にはあっという間に下げるので、上手に空売りをすれば短期間でそれなりに大きなリターンを得ることもできます。
空売りは株価の下落で儲ける投資手法
空売りというのは証券会社から株を借りて来て売り、値下りしたところで買い戻して証券会社に返却すると、値下りした分が利益になるという売買手法です。
売った株価より値上がりしてしまうと高値で買い戻すことになり損失となります。
難しく聞こえますが、実際にやってみると買いと同じ要領で簡単に操作できます。
空売りには危険が伴う
空売りの損失は無限大
買いで入るとその企業が倒産しても1000円の損失ですが、株価には天井が無いので、空売りした銘柄の株価が上がり続ける限り損失は無限に増え続けます。
1000円で空売りした株に好材料が出て3倍高になったりなんかした日には元本の2倍の損失が出ます。
恐怖の逆日歩
空売りは株を借りて行うので、無限に空売りすることはできません。
空売りが多くなると当然貸し出しに回っていない株数が少なくなります。
貸し手は足りなくなった株をまた誰かから借りて来なければならず、その借り料を投資家に負担させるのが逆日歩です。
逆日歩は1日単位でかかり、しかもその日の取引が終わってみるまでいくらかかるのか分かりません。
金額はだいたい1株につき1日0.01円~2円くらいなので、1000株空売りしている銘柄に2円の逆日歩が付くと、1日2000円もの逆日歩がかかります。
高いものでは1株1日320円(22016年12月27日の湖池屋株)になったものもあり、100株持っていればそれだけで1日32000円もの逆日歩がかかってしまいます。
空売りをする時の4つの注意点
小型株の空売りはしない
時価総額の小さい、いわゆる小型株の空売りは、相当腕に覚えのある方でないとやってはいけません。
小型株は何かのきっかけで簡単に2倍3倍に急騰することがあります。
ストップ高を連続で付けて損切りの買い戻しができないということも十分あり得ます。
ポジションサイズを小さめにする
ただでさえリスクの高い空売りなので、レバレッジをかけて自分の資金以上の空売りポジションを持ってしまうと、上昇踏み上げを喰らった時に追証を要求されるような大きな損失が出てしまいます。
初心者のうちは資金の範囲内での空売りをお勧めします。
上昇トレンド中の空売りはしない
株価が勢いよく上がっている時に、「上げ過ぎだ、この辺が天井だろう」といった感覚で空売りをすると担がれる可能性が高いです。
後ほど紹介しますが、空売りに適したポイントは天井よりももっと先です。
賃借倍率と逆日歩をチェックする
信用取引残を見ると、信用買いと信用売りのどちらが多いのかを確認することが出来ます。
信用売りが多いということは貸株が足りなくなる可能性があるということなので、信用倍率が1を下回っているような銘柄は注意が必要です。
そして現在逆日歩が発生しているかどうかも信用取引残と一緒に確認することができます。(SBI株アプリ)
空売り銘柄の選び方は出来高と時価総額を見る
出来高の多い大型株
時価総額の大きな大型株は株価を上げるのにそれだけ多くの資金が必要なので、そう簡単にストップ高にはなりません。
何か材料が出て急上昇した時でも、損切り買戻しができないというようなことにはなりにくいです。
日経レバETF(1570)などの指数連動ETFも出来高が多く空売りに適しています。
下落トレンド中
上昇トレンド中の銘柄を空売りすることは避けなければなりませんので、空売りする場合には必然的に下落トレンド中の銘柄を狙うことになります。
下落トレンドの判断基準としては、「高値切り下げ」「安値更新」「移動平均線が下向き」あたりが使いやすいかと思います。
適切な空売りポイントは暴落のもっと後
著名投資家のウィリアムオニールが、オニールの空売り練習帖 (ウィザードブックシリーズ) の中で適切な空売りポイントを紹介しています。
2つのパターンとも、天井から大きな出来高を伴って急落した後、3~4回の反発を経て適切な空売りポイントになると言っています。
空売りの構造①
空売りの構造②
詳しく知りたい方はぜひ読んでみてください。
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