投資する企業のことを調べる時に、ある程度テンプレート化しておくと分析作業がしやすくて、他の企業分析とも比較しやすくなります。
最初に「この企業の株を買うべきか否か?」という問いを立ててから、何を調べるべきかを考え始めます。
企業概要
まずはざっくりとどんな企業なのかを把握するために、四季報から会社概要を引っ張ってきます。
【URL】
【決算】
【設立】
【上場】
【特色】
【連結事業】
【成長続く】
【IPO】
【業種】
【仕入先】
【販売先】
【本社
【従業員】
投資判断
【買い】or【売り】or【保留】
この先の分析はすべてこの投資判断のためにあります。
企業分析
企業分析はいわゆる3C分析(Customer-市場・顧客、Competitor-競合、Company-自社)で行います。
市場
企業が成長するには成長市場でビジネスをすることが重要なので、市場の規模、伸び率を見て、追い風が吹いているかどうかを分析します。
顧客がどのような企業や人で、その交渉力が強いのか弱いのかも考える必要があります。
競合
成長している市場は競合企業も多くなります。
具体的な競合企業名を挙げて、その売上規模や成長率、利益率などを比較して分析します。
自社
もっとも時間をかけて分析する項目です。
経営者
「企業は人なり」と言いますが、売上高500億円くらいまでの企業は経営者の能力や意欲で成長が決まると思います。
経営者の経歴やメッセージに加えて、自社株の持ち分比率でどれだけ自社の株価を上げることにコミットするかを分析します。
事業内容
どんな事業を行っているのか、複数行っている場合には事業間でどのような相乗効果がありそうか。
業績
過去5年程度の売上、営業利益、経常利益、当期純利益、EPS、配当の推移を見ます。
基本的には増収増益の企業に投資します。
競争優位
その企業が競合他社に対して持っている競争優位性を分析します。
その競争優位性がどのような構造で作られていて、今後さらに強化されていくものなのかどうかを確認します。
事業運営上のリスク
企業業績に悪影響を与えるリスク要因を考えておきます。
成長戦略
企業の発表している成長戦略の実現可能性を見ます。
企業分析レポート
証券リサーチセンターなどが出している証券レポートがあれば、それも後から見られるように記録しておきます。
社員・元社員の口コミ
カイシャの評判や転職会議を使って、社員や元社員の口コミを見ます。
頭から内容を信じるわけではないですが、企業内部(インサイダー)のコメントが取れるので重宝しています。
ポジティブな口コミ、ネガティブな口コミを分けて、自分が気になったコメントを「いつ在籍していた人か」と併せて記録します。
株価に影響を与える要因
企業分析をして株を買う最終目的は、高値で売って利益を得ることです。
つまり株価がどう動くかが最大の関心事なので、株価に影響を与えそうな要因も記録しておきます。
株価情報
年月日時点
株価:円
出来高:
予測EPS:
PER:倍
PSR:倍
時価総額:億円
需給
特に信用買い残と信用売り残のバランスを見ておきます。
発行済み株式数:(千株)
浮動株数:(千株)
信用買い残:株
信用売り残:株
賃借倍率:倍
売買計画
投資は計画通りに進める必要があります。
エントリーポイント
〇〇〇〇円
1 利食いポイント
〇〇〇〇円
2 損切りポイント
〇〇〇〇円
その後の進捗
企業分析して終わり、株を買って終わり、ではなく、その投資がどうなったかを追っていくことが大切です。
株価推移
時点
株価:円
出来高:
予測EPS:
PER:倍
PSR:倍
時価総額:億円
企業分析の例
歯科用品業界のMonotaro?Ciメディカル(3540)に関する投資判断
航空券予約サイト『エアトリ』運営、エボラブルアジア (6191)に関する投資判断
他にも投資判断のアーカイブページに企業分析記事がまとめられています。